枯れリーマンの蒔く釣る走る

サンデーファーマー兼アングラー兼ライダーです

2016/05/21 アジ&泳がせ:洋征丸@小坪港

ⅠさんKSさんとアジ釣り+泳がせチャレンジで小坪港の洋征丸に出かけた。
結果はアジ26匹、ハモノチャレンジででかいサメが掛かったがそれはリリースだった。
 

 
洋征丸は船長の性格なのだろう、とても整理整頓が行き届いた、漁業関係者に多くみられるどんぶり勘定おおざっぱな所がほぼ見られないきっちり系の船でした。宿はなく、港に車が来てそこで支払いや氷を受け取るのだが、船には既にコマセカゴが一定間隔に設置され、各席にタオルとサービスの仕掛けが置かれておるという、今まで遭遇したことない出迎えを頂いた。乗り込むとまだ各席の手すりしたの受けにキーパー用の添え木とまな板となんとタワシまで設置されていた。いやまぁすごい。ここまできっちりされてしまうと、使う方としても「よーしいっちょオイラも綺麗に使ってやるぜ!」という気分になる。
整理整頓はキャビンや座席下の物入れの中の備品にも当然行き届いており、しまいには沖上がりの後にはコマセカゴを船のプールみたいなところで洗い、赤たんは捨てずに収集して再利用、足元のバケツはたわしでゴシゴシ磨いてから置き場所にしまうという、育ちの良い子女が通う小学校さながらな潔癖徹底ぶりでした。
 
さて、乗船前、乗船料は9500円。これに赤たんやコマセはもちろん、氷代も含まれるのでまぁふつうかな。あと、キャビンに設置されたポットでお茶コーヒーは飲み放題で、かつカップラーメンも無料なので少しお得かも。因みに氷は下船後も無料で頂けた。
 
但し、駐車場代が400円はまぁいいとして、仕掛けと特別エサが結構する。まずエサだが黒ムツ用のサバ切り身が400円。販売しているものなので、漁師さんが平行四辺形に切った真ん中が膨らんでいるものではなく、きっちり長方形で膨らみも抑えられているものである。が、船長が釣ったのをさばいたサバエサでいいから無料でおくれよ~って感じがする。400円ってなんだろサバエサにしてはかなり高い気がする。何か添加剤でも入れて良く釣れるようになっているのだろうか。
あと仕掛け。Ⅰさんが買ったのを分けて頂いた(もちろん相応の支払いはした)が一式で1400円ってかい。
しかも手作り感ありありな感じがするのと結局どう良かったのかが分からないものだった。
まず幹糸が10本くらいのセットで500円くらいだったかな。2本バリ用と3本バリ用があり、2本バリ用は3号ハリスの先にチワワが真下向けと真横向けに出ている。そのチワワにセットするのが別売のアジ用の2号ハリスで組んだ枝スと鯛や黒ムツが掛かった時用の3号ハリスで組んだ枝スがあり、それぞれ別々に発売されており、幹糸を入れて合計1400円となる。
枝スが別売なのは、鯛等が釣れる時間帯は3号をセット、アジしか釣れない時間帯は2号に変更と、幹糸を変更しなくても枝スだけを変更可能にしているためなのだが、この仕掛けが曲者だった。
 
まず一本に取り分け辛いったらありゃしない。10本くらいに纏まって入っているのだが一本をより分けようとする段階で手前祭りが発生する。取り付ける段階だから手前手前祭りかな。結び目の残り糸が長く残っているので他の糸に引っかかってより分けられないのだ。幹糸パーツも枝スパーツも同様なので、とうとう出船前に仕掛けの準備が整わなかった。
またクルクル丸めて袋に入っているものだから、丸まりくせがついていて、くせを取るのにさらに一苦労。あまりにセットに時間がかかるので、Ⅰさんもその後は別の仕掛けを使っていたようだ。私もなるべく使わないようにしようとしていたが縮れがひどくなってしまい途中で交換した。また何とも時間を食ってしまった。仕掛け巻き等にあらかじめバラシてセットしておく必要があると思う。
枝スの途中変更可能なってのはいいアイデアかも知れないが。
 
肝心の釣果はバラシを重ねながらも最後までやったものだが、今日は隣接釣り人がひどかった。糸を流しっぱなしにする人ばかりで、平気で3人飛ばしでお祭りするミヨシのおじちゃん、ミヨシ2番目のお兄ちゃん、左舷のグループ等で本当にひどかった。Ⅰさんなんて、上げるたびに誰かと祭ってて、本当に怒り心頭になり途中放棄してたくらいである。あんなⅠさんは初めて見たかも。
私も何度もKSさんⅠさんと祭り、KSさんを高切れさせる等重罪を犯してしまった。ご両人に深くコーベを下げる次第である。
 
さて、お祭り多いのとサメが多いらしく、この船の持ち味である泳がせ上等!ってやつは「今日はなるべくやめておいてね」ってことだったが、こっそりやっていた左舷のお兄さんが何度かのサメ釣りのあと馬鹿でかいヒラメを釣ったものだから、すっかりKSさんの泳がせスイッチが入ってしまった。私も少し迷ったが、アジはいい数釣れたし、今日のメインは泳がせデビューだったことを思い出し、チャレンジした。
とは言っても専用の仕掛けではなく、以前にワラサで使っていてエイを釣った時に糸切ってリリースしたその残り糸(10号3m位)にワラサ用に買った12号の針をセットしたもの(一本バリ)である。KSさんはもっとでっかいハリで2本バリでやっていた。
これにちょうど釣れていた30㎝は超えていたと思うアジ、、、少しデカすぎだなと思いながら、、、の口から鼻の硬いところに針を刺し、120号の錘とともに送り出す。お祭りが心配だったので棚をアジだなより2m深い、そこから3mにセットして置き竿にする。
アジが元気にコツコツと竿を引っ張って信号を送るのを微笑ましく眺め、のどかな感じを少し味わった。
 
一度上げたがまだアジが元気そうだったので再度投入。その数分後、少し竿先が乱れた。明らかにさっきまでの味の引きではない。KSさんに言われ、聞き合わせてみる。余り引かない。まだエサを完全に飲んでいなくてバレタか?と思い、また戻すとグーッという感じの引き。KSさんがもう食べたと思うぞというので、強めに聞き合わすとなんと何かが掛かった!!
 
ここから2-3分だろうか、ドラグを締め直して上げにかかる、余り引きは強くなく、時折りグーッと下に持っていく感じがする程度。KSさんがサメだなこりゃといったその後、果たして浮上したのは予言通りサメだった。。。結構デカかったので嬉しかったが船上には上げられず糸切ってリリース。この仕掛け一本でエイとサメを両方釣ってしまった。少し縁起の悪い仕掛けかも。。。あと1セット持ってるがどうしようかな。
 
KSさんにはハモノは来ず、根掛かりをかなり必死でほどいていた。その際にハモノ仲間がサポートしに来てくれていて、ハモノ師同志ってすぐに仲良くなるんだなと改めて感じた。
 
長文になったのであとは簡略する。30分前に納竿したⅠさんをしり目に私はその後も釣り続け、2尾を追加して沖上がり。
 
30分走って小坪港に着く。宿が無いと水道が使えないので少し困るな。クサイ手のままで車に乗りたくないし。
 
泳がせもアジも平日の人が少ない時に2本竿でやれればいいな。
 
なお釣ったアジは刺し身のほか、干物にもした。食いでがありそうな肉厚のアジで楽しみだな。